2009/06/26

A Small, Good Thing ~ささやかだけれど、役にたつこと~



 「A Small Good Thing」というレイモンド・カーヴァーの短編があります。日本語訳は、村上春樹さんで、「ささやかだけれど、役にたつこと」と訳しておられます。村上春樹さんは作家としても素晴しい方ですが、訳者としても素晴しい能力をお持ちだと思います。私にはない発想です、「A Small Good Thing」を、「ささやかだけれど、役にたつこと」なんて訳すなんて。私が訳すと「小さなことだけど、大切なこと」かな?そのまんまの直訳ですね。

 先日、お友達とエリオット・ヤミンの曲がいいねぇという話しをお友達としていた時に「あの詩は泣ける」と言われて、私はメロディと声だけでいいなと思っていただけで、全然歌詞の意味を理解していなかったことに気づきました。歌詞の意味を知ればもっと感動するんだろうなあとなんだかもったいない気分に。

 以前、外資系の会社で秘書として働いていた時には毎日英語に接していましたが、今は英語を使うことはほとんどありません。ちなみに私の英語レベルは「よく、これで外資で秘書してたな」と我ながら不思議なくらいの低レベルです。

 映画でも、字幕だと文字の制限があるし、韻を踏んだジョークで笑えないしなぁ。言語を学ぶということはその文化も知る必要がある訳で。日本語にはない概念の言葉も外国語にあったり、その逆もしかり。語学の習得は地道な努力ですよね。地道にこつこつというのは私の最も苦手な分野なのですが。

 まずは美しい日本語を話すことから始めることにします。

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