2009/06/22

佇まい



 先日ランチで初めて伺ったお店、素敵な佇まいを感じました。私の少ない語彙では表現しきれないのですが。繊細だけど、神経質ではない、フレンドリーではないけど、温かい、華美ではないけど、シンプルな美しさ。こだわりがあるけど、客にそれを押し付けようとしない、上質なものを提供しようとする心意気。
 
 国語辞典で「佇まい」を調べて見ると、

【佇まい】
(1)立っているようす。また、そのものからかもし出されている雰囲気。
(2)身をおく所。転じて、生業(なりわい)。

 私が「佇まい」という言葉を聞くと、ある女性をイメージします。小学生の頃に読んだNHKアナウンサー 鈴木健二さんの「気配りのすすめ」(小学生の時に読んだなんて我ながら渋い!)という本の中で、新幹線の中で会った女性のエピソードが今でも私の心に深く刻まれています。正確には覚えてはいないかもしれませんが、新幹線で着物姿の年配(だったと思う)女性に出会って挨拶をする時、その女性は何にもつかまっていなかったけど、姿勢が崩れることがなかったというエピソードだったと思います。揺れる乗り物で何にもつかまらない為には相当の踏ん張っていないと無理です。私も電車に乗って、つり革がなく立つ場合意識して踏ん張っていてもよろけてしまうことが多々あります。その年配の女性の凛とした美しい佇まいを本を通して感じて、私もそんな人になりたいなぁと子供心に思った記憶があります。

 

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